JUGEMテーマ:
病気と闘う猫こちらを訪れてくださっている皆様の中では、私が
元動物看護師だったという事をご存知の方が多いと思います。
ゆきけんの病気のことや治療の事はそれを活かせて、自分でも
その経験があった事はとても良かったと思う時が殆どです。
でも、今日の診察では、ちょっとそれが良かったのだろうか…
と考えてしまいました。
今日の検査で分かった貧血。それに対しての治療を始めました。
先生の説明もよく分かるし、分かりすぎるくらい・・・。
そう、今後の展開がある程度自分の中で読めて(想像できて)
もう健次郎の腎不全も末期になりつつある(あるいはもう末期)
なんだろうなと、先生の言葉が無くても理解してしまったのです。
私のこれまでの経験での印象や想像で、どうも
腎不全での貧血の治療=末期というストーリーが出来ているようです。
もちろん、治療に反応して貧血が回復する場合もあるし、
先生ももうダメかも知れないと言うところまで来ていた猫ちゃんが
持ち直した話とかをして下さったのですが、私の方が
それに対して、リアクションが薄かったのでしょうね・・・。
楽観視出来る状態ではない。健次郎の今後の事を、
今後どうしてあげたらいいのか、自分がそれをどう受け止めて行くか
それをとても考えました。
今日の診察で、先生がまだ私が何も言う前にある獣医さんの話を
して下さいました。
そのアメリカ人の獣医さんは、ツイッターをしているようで、
どうもそこに呟いていたようです。
自分の猫が腎不全になり、しかも急激に弱ってしまったようで、
こんなに弱った状態で、治療をし、延命していくことが、本当に
愛猫のためなんだろうか・・・と悩んでいたそうです。
ある程度元気な状態であってこそ、生きていて欲しいと願っていて、
もちろんそれはどの飼い主の願いでもあるし、もし亡くなる時がきても
眠るように静かに苦しまないで、とも思うでしょう・・・。
自分の猫があまりに急激に弱ってしまった事をまだ受け入れられない
のだろう、と健次郎の主治医は言っていました。
実は、健次郎の主治医は少し前に愛猫ちゃんを亡くしたばかりです。
だから、自分はどんな状態ででも(遺体でも良いとまで言っていました)
そばにいて欲しいと願うだろうなと言っていました。
でも、ずっと元気だったのに、そのアメリカの獣医さんの猫ちゃんは
弱り方が急すぎて、元気なこの子(猫)でないなら、治療をする事が
酷なんじゃないかと考えたのだろうね、とおっしゃって・・・。
生きている猫に対して、亡くなった猫に対して、どちらも
無いものねだりなんでしょうね・・・。と話していました。
私もどちらの気持ちも少し分かる気がして、本当に難しいですね、と。
それしか言葉が出てきませんでした。
先生は、健次郎に対して、このまま辛くない状態であればいいねと
言って下さって。。。
それなら治療を続けてあげるのも、一つの選択ですよ、ときっと
言いたかったのかな・・・。
私の中で今、今後どうして行ったらいいか、どこまで何をしていくか
決断する時が来ているのかも知れません。
貧血の治療にしても、膵炎の治療にしても、そして腎不全のそれも
どう展開して行くか分かりません。
ただ分かっていることは、今後もっともっと健次郎の容態が悪くなる
可能性が充分あるという事。そういう状態になりつつある。
こう書いても、少しは回復する可能性もあるけど、経験が想像が
そうさせない。
自分で、決める。どう看取るか決める。そういう覚悟をして、
今の状況を受けれていこうと思っています。
長々とすみません。